8.肝腎症候群-病態形成機序と治療
肝腎症候群は,非代償性肝硬変や劇症肝炎に伴う進行性の機能性急性腎不全である.その病態の本質は,腎血管収縮による腎皮質部虚血である.成因としては,有効循環血漿量の減少にもとづく交換神経機能亢進や種々の血管作動性物質により,糸球体濾過率の低下を来たす. 1978年Sassariで病態生理にもとづき,診断基準が提唱され概念が整理された.本症は致死的で,治療法もいまだ確立されていない....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 82; no. 11; pp. 1817 - 1821 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.11.1993
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Subjects | |
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Summary: | 肝腎症候群は,非代償性肝硬変や劇症肝炎に伴う進行性の機能性急性腎不全である.その病態の本質は,腎血管収縮による腎皮質部虚血である.成因としては,有効循環血漿量の減少にもとづく交換神経機能亢進や種々の血管作動性物質により,糸球体濾過率の低下を来たす. 1978年Sassariで病態生理にもとづき,診断基準が提唱され概念が整理された.本症は致死的で,治療法もいまだ確立されていない. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.82.1817 |