CTガイド下ラジオ波焼灼術(RFA)とアルコール焼灼術(AA)を併用した類骨骨腫の2例

類骨骨腫にCTガイド下ラジオ波焼灼術(RFA)およびアルコール焼灼術(AA)を施行した2例を経験したので報告する.【症例1】17歳,男性.発生部位は大腿骨骨幹部で,疼痛出現後9カ月でRFAおよびAAを行った.術前のvisual analogue scale(VAS)は80点であったが術翌日には10点となり,1カ月後には疼痛は消失した.入院期間は8日で周術期合併症は認めなかった.術後7カ月時点で再燃はない.【症例2】16歳,女性.発生部位は大腿骨近位骨幹部で,疼痛出現後1カ月で切除術を行ったが,疼痛が再燃した.初回手術後6カ月でRFAを行った.術前VASは6,RFA翌日には1となり,1カ月後に疼...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 59; no. 4; pp. 844 - 846
Main Authors 遠藤, 宏治, 濱本, 佑樹, 豊島, 良太, 山下, 英樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2010
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.59.844

Cover

More Information
Summary:類骨骨腫にCTガイド下ラジオ波焼灼術(RFA)およびアルコール焼灼術(AA)を施行した2例を経験したので報告する.【症例1】17歳,男性.発生部位は大腿骨骨幹部で,疼痛出現後9カ月でRFAおよびAAを行った.術前のvisual analogue scale(VAS)は80点であったが術翌日には10点となり,1カ月後には疼痛は消失した.入院期間は8日で周術期合併症は認めなかった.術後7カ月時点で再燃はない.【症例2】16歳,女性.発生部位は大腿骨近位骨幹部で,疼痛出現後1カ月で切除術を行ったが,疼痛が再燃した.初回手術後6カ月でRFAを行った.術前VASは6,RFA翌日には1となり,1カ月後に疼痛は消失した.入院期間は7日で,周術期合併症はなかった.術後1年時点で再燃はない.RFAおよびAAは低侵襲治療として有用であると考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.59.844