BNCTの臨床:皮膚悪性黒色腫

BPAは皮膚悪性黒色腫BNCTのために採用されたホウ素キャリアーである。BPAは必須アミノ酸のチロシンにホウ素原子が結合したもので,チロシンがメラニン合成の前駆物質であることから,メラニン合成能の亢進している黒色腫で選択的集積性を認めている。黒色腫BNCTは,1987年神戸大学の三嶋豊らのグループによりその臨床研究が始まった。川崎医科大学でも2003年から皮膚悪性黒色腫BNCTを10例に実施してきた。今回,皮膚悪性黒色腫に対するBNCTの現状を自験例を中心に概略する。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 64; no. 1; pp. 115 - 121
Main Authors 平塚, 純一, 神谷, 伸彦, 笹岡, 俊輔, 桑原, 千晶
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2015
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Summary:BPAは皮膚悪性黒色腫BNCTのために採用されたホウ素キャリアーである。BPAは必須アミノ酸のチロシンにホウ素原子が結合したもので,チロシンがメラニン合成の前駆物質であることから,メラニン合成能の亢進している黒色腫で選択的集積性を認めている。黒色腫BNCTは,1987年神戸大学の三嶋豊らのグループによりその臨床研究が始まった。川崎医科大学でも2003年から皮膚悪性黒色腫BNCTを10例に実施してきた。今回,皮膚悪性黒色腫に対するBNCTの現状を自験例を中心に概略する。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.64.115