国内人文・社会科学系学会誌の投稿規定の分析 (II

筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では前稿に引き続き,参照文献の書き方など7項目を詳細に分析した。これらの結果から,10年前に比べると特に社会科学分野で整備が進んでいるが,人文・社会科学分野は科学技術分野に比べて投稿規定の標準化がなされて...

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Published in情報管理 Vol. 49; no. 11; pp. 622 - 631
Main Author 藤田, 節子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立研究開発法人 科学技術振興機構 2007
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ISSN0021-7298
1347-1597
DOI10.1241/johokanri.49.622

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Summary:筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では前稿に引き続き,参照文献の書き方など7項目を詳細に分析した。これらの結果から,10年前に比べると特に社会科学分野で整備が進んでいるが,人文・社会科学分野は科学技術分野に比べて投稿規定の標準化がなされていないことがわかった。
ISSN:0021-7298
1347-1597
DOI:10.1241/johokanri.49.622