2.腰部脊柱管狭窄症とその他の腰痛関連疾患

超高齢社会である日本において,腰部脊柱管狭窄症は診療科を問わず,日常診療に際し遭遇しやすい疾患であり,症状として,神経症状である下肢痛や痺れ,筋力低下,膀胱直腸障害に加え,腰痛を呈することも少なくない.一方で,高齢者においては,腰部脊柱管狭窄症の他にも,腰痛を呈する疾患は数多く存在し,時に思わぬ診断に至ることもある.本項では,腰部脊柱管狭窄症ならびに高齢者の腰痛の原因となりうる疾患に関して概説する....

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Bibliographic Details
Published in日本老年医学会雑誌 Vol. 57; no. 3; pp. 243 - 253
Main Author 井上, 玄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年医学会 25.07.2020
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ISSN0300-9173
DOI10.3143/geriatrics.57.243

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Summary:超高齢社会である日本において,腰部脊柱管狭窄症は診療科を問わず,日常診療に際し遭遇しやすい疾患であり,症状として,神経症状である下肢痛や痺れ,筋力低下,膀胱直腸障害に加え,腰痛を呈することも少なくない.一方で,高齢者においては,腰部脊柱管狭窄症の他にも,腰痛を呈する疾患は数多く存在し,時に思わぬ診断に至ることもある.本項では,腰部脊柱管狭窄症ならびに高齢者の腰痛の原因となりうる疾患に関して概説する.
ISSN:0300-9173
DOI:10.3143/geriatrics.57.243