経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PELD)経椎弓間アプローチ導入期における短期成績

経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PELD)経椎弓間アプローチ導入期における10例の短期成績を報告し,内視鏡下椎間板摘出術(MED)10例を対照とし検討した.手術時間(分)はPELD 73.6がMED 38.7よりも有意に長かった.術中出血量は両群とも測定不能な程僅かであった.術前後のCRP値(mg/dl)の推移は,PELDでは術前0.06が術翌日0.33,MEDでは術前0.09が術翌日0.87と,PELDはMEDに比べ術翌日の上昇が有意に低かった.術前JOA scoreは両群に有意差はなく,術後のJOA scoreと改善率にも有意差は認めなかった.手術合併症は両者ともなかった.再手術例もなかった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 2; pp. 224 - 227
Main Authors 角田, 和信, 井口, 貴裕, 林田, 光正, 上田, 幸輝, 進, 悟史, 牛島, 正博, 西井, 章裕, 河田, 純, 吉兼, 浩一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.60.224

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Summary:経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PELD)経椎弓間アプローチ導入期における10例の短期成績を報告し,内視鏡下椎間板摘出術(MED)10例を対照とし検討した.手術時間(分)はPELD 73.6がMED 38.7よりも有意に長かった.術中出血量は両群とも測定不能な程僅かであった.術前後のCRP値(mg/dl)の推移は,PELDでは術前0.06が術翌日0.33,MEDでは術前0.09が術翌日0.87と,PELDはMEDに比べ術翌日の上昇が有意に低かった.術前JOA scoreは両群に有意差はなく,術後のJOA scoreと改善率にも有意差は認めなかった.手術合併症は両者ともなかった.再手術例もなかった.PELD interlaminar approachはMEDと比較してさらに低侵襲な術式であることが示唆された.今後有用な治療法の選択肢となっていく可能性があると思われる.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.224