3.在宅で食べるを支える心と技

在宅においては,「食」を生活の一部として捉えるために,経口摂取の再開や継続によるリスク,食形態の固形化によるリスクを重視する無危害原則よりも,患者の意向,好みを把握し重視する自律尊重原則を重んじる事例が多い.しかし,自律尊重原則をただ前提とするのではなく,適切な医学的事実をもって危害のレベルを評価し,患者本人や家族と共有するべきであり,その根拠を考慮したうえで,十分に話し合って意思決定を支援する必要がある....

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Published in日本老年医学会雑誌 Vol. 61; no. 3; pp. 291 - 295
Main Author 菊谷, 武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年医学会 25.07.2024
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ISSN0300-9173
DOI10.3143/geriatrics.61.291

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Summary:在宅においては,「食」を生活の一部として捉えるために,経口摂取の再開や継続によるリスク,食形態の固形化によるリスクを重視する無危害原則よりも,患者の意向,好みを把握し重視する自律尊重原則を重んじる事例が多い.しかし,自律尊重原則をただ前提とするのではなく,適切な医学的事実をもって危害のレベルを評価し,患者本人や家族と共有するべきであり,その根拠を考慮したうえで,十分に話し合って意思決定を支援する必要がある.
ISSN:0300-9173
DOI:10.3143/geriatrics.61.291