コナガ(Plutella xylostella)由来の未分類グルタチオン転移酵素の機能解析
コナガ(Plutella xylostella)由来の未分類グルタチオン転移酵素(GST)をコードするcDNAをRT-PCR法によりクローニングした.得られたクローンの全長を決定しアミノ酸配列を推定したところ,他生物由来のunclassified GSTと67%–73%の相同性を有していた.大腸菌を用いて組換えタンパク質を作製し,単一になるまで精製した.精製酵素は,2,4-ジニトロクロロベンゼンそしてエタクリン酸に対してグルタチオン抱合活性を有していた.競合阻害アッセイを行ったところ,供試農薬存在下で本酵素活性は阻害されたことから,本酵素のコナガ農薬代謝に寄与する可能性が示唆された....
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Published in | Journal of Pesticide Science Vol. 41; no. 4; pp. 145 - 151 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本農薬学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-589X 1349-0923 |
DOI | 10.1584/jpestics.D16-048 |
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Summary: | コナガ(Plutella xylostella)由来の未分類グルタチオン転移酵素(GST)をコードするcDNAをRT-PCR法によりクローニングした.得られたクローンの全長を決定しアミノ酸配列を推定したところ,他生物由来のunclassified GSTと67%–73%の相同性を有していた.大腸菌を用いて組換えタンパク質を作製し,単一になるまで精製した.精製酵素は,2,4-ジニトロクロロベンゼンそしてエタクリン酸に対してグルタチオン抱合活性を有していた.競合阻害アッセイを行ったところ,供試農薬存在下で本酵素活性は阻害されたことから,本酵素のコナガ農薬代謝に寄与する可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1348-589X 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.D16-048 |