Bali島南部Nusa Dua海岸の侵食と対策

Bali島南部にあるNusa Dua海岸を対象として, 深浅測量, 空中写真撮影, 波浪・海浜流および汀線の数値計算, 侵食域の現地踏査などからなる総合調査を実施し, 侵食実態を明らかにした. この海岸では北向きの沿岸漂砂が卓越するが, 近年南部からの漂砂供給が枯渇した結果侵食域が北側へと広がってきた. 等深線変化モデルにより汀線変化の再現を行うとともに, 縦断形変化データより海浜土砂量の沿岸方向分布を算出し沿岸漂砂量の分布を算出した. この結果海岸北部での平均沿岸漂砂は約9300m3/yrとなったが, この値は宇多の示した, 波による地形変化の限界水深からの沿岸漂砂量の推定式による値とほぼ一...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 50; pp. 1361 - 1365
Main Authors 宇多, 高明, 大須賀, 豊, 大中, 晋, 石見, 和久, 三波, 俊郎, 芹沢, 真澄, 古池, 鋼
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2003
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Summary:Bali島南部にあるNusa Dua海岸を対象として, 深浅測量, 空中写真撮影, 波浪・海浜流および汀線の数値計算, 侵食域の現地踏査などからなる総合調査を実施し, 侵食実態を明らかにした. この海岸では北向きの沿岸漂砂が卓越するが, 近年南部からの漂砂供給が枯渇した結果侵食域が北側へと広がってきた. 等深線変化モデルにより汀線変化の再現を行うとともに, 縦断形変化データより海浜土砂量の沿岸方向分布を算出し沿岸漂砂量の分布を算出した. この結果海岸北部での平均沿岸漂砂は約9300m3/yrとなったが, この値は宇多の示した, 波による地形変化の限界水深からの沿岸漂砂量の推定式による値とほぼ一致した.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.50.1361