内側半月板後根断裂における関節鏡下修復術(pull-out法)のapproachの検討

【目的】内側半月板後根断裂に対する鏡視下半月板修復術(pull-out法)の手術の成否には,半月板後根付着部に骨孔を作成することが重要であることが報告されている.骨孔作成するapproachに関して,前内側portalと後内側portalで作成した骨孔のどちらが解剖学的な位置に骨孔を作成できたかを比較すること.【対象・方法】2021年4月1日から2023年7月31日までに施行したpull-out法,計13例(前方:10例,後方:3例)を対象とした.術後CTもしくはMRIで,後根付着部をanatomic center(以下Ac)とし,作成した骨孔をtibial tunnel center(以下T...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 73; no. 3; pp. 630 - 633
Main Authors 柳邉, 崇志, 柴田, 陽三, 山本, 卓明, 坂本, 哲哉, 伊﨑, 輝昌, 小阪, 英智, 野村, 智洋, 蓑川, 創, 古賀, 幹朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2024
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.73.630

Cover

More Information
Summary:【目的】内側半月板後根断裂に対する鏡視下半月板修復術(pull-out法)の手術の成否には,半月板後根付着部に骨孔を作成することが重要であることが報告されている.骨孔作成するapproachに関して,前内側portalと後内側portalで作成した骨孔のどちらが解剖学的な位置に骨孔を作成できたかを比較すること.【対象・方法】2021年4月1日から2023年7月31日までに施行したpull-out法,計13例(前方:10例,後方:3例)を対象とした.術後CTもしくはMRIで,後根付着部をanatomic center(以下Ac)とし,作成した骨孔をtibial tunnel center(以下Tc)とし,脛骨に対して内側及び前方からの割合を測定しAcとTcの距離を測定した.【結果】TcとAcの距離の差は,前内側portalでは内外側方向に6.2±3.4mm,前後方向では5.0±4.3mmで,後内側portalでは内外側方向に2.9±2.0mm,前後方向では2.3±3.3mmであった.【考察】後内側portalで作成した骨孔の方が,解剖学的な位置に近い位置に骨孔が作成できる可能性が示唆された.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.73.630