「太陽の動きとかげ」の理解を支援するソフトウエアの開発と評価

小学校第3学年「影の動きと太陽」の学習において,太陽の日周運動を影の位置の変化と関係付けることは困難とされる.そこで,太陽の日周運動と影の位置の変化を一人称視点で観察できると共に身体化認知を取り入れたタブレット用ソフトウエアを開発し,実践を試みた.開発ソフトウエアを使うことで,観察記録図における影の理解が向上した.また,空間を意識した自由記述も多い.三次元のイメージとして太陽と影の関係を捉えられたことが要因と考えられる.一方で,方位に関する理解の向上は十分ではない.一部の評価手法に問題がある可能性が高い....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 44; no. Suppl.; pp. 105 - 108
Main Authors 鈴木, 栄幸, 松岡, 浩平, 鈴木, 由美子, 久保田, 善彦, 葛岡, 英明, 加藤, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 20.02.2021
Subjects
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.S44062

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Summary:小学校第3学年「影の動きと太陽」の学習において,太陽の日周運動を影の位置の変化と関係付けることは困難とされる.そこで,太陽の日周運動と影の位置の変化を一人称視点で観察できると共に身体化認知を取り入れたタブレット用ソフトウエアを開発し,実践を試みた.開発ソフトウエアを使うことで,観察記録図における影の理解が向上した.また,空間を意識した自由記述も多い.三次元のイメージとして太陽と影の関係を捉えられたことが要因と考えられる.一方で,方位に関する理解の向上は十分ではない.一部の評価手法に問題がある可能性が高い.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S44062