赤外分光法から見た水素結合性サーモトロピック液晶1,2-bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazine(BABH-n)のキュービック-キュービック相転移

水素結合性サーモトロピック液晶である1,2-bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazine(略称名BABH-n,ここでnはアルキル鎖の炭素数)は、超分子的に組織化して、二種類の双連結型キュービック(Cub)相(Ia3d相とIm3m相)を形成する。また興味深いことに、昇温過程においてBABH-13はIa3d相からIm3m相へ、逆にBABH-16はIm3m相からIa3d相へと相転移する。本研究では、この相転移に伴う凝集構造の変化を解明するために、温度ジャンプに伴う赤外スペクトルの変化を測定した。得られた結果を先に行われた温度ジャンプの時分割X線回折測定の結果と比較考察し...

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Published in日本液晶学会討論会講演予稿集 p. 52
Main Authors 山田, 由貴, 寺浦, 瑛一, 齋藤, 一弥, 沓水, 祥一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本液晶学会 2011
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Summary:水素結合性サーモトロピック液晶である1,2-bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazine(略称名BABH-n,ここでnはアルキル鎖の炭素数)は、超分子的に組織化して、二種類の双連結型キュービック(Cub)相(Ia3d相とIm3m相)を形成する。また興味深いことに、昇温過程においてBABH-13はIa3d相からIm3m相へ、逆にBABH-16はIm3m相からIa3d相へと相転移する。本研究では、この相転移に伴う凝集構造の変化を解明するために、温度ジャンプに伴う赤外スペクトルの変化を測定した。得られた結果を先に行われた温度ジャンプの時分割X線回折測定の結果と比較考察した。
Bibliography:2c06
ISSN:1880-3490
2432-5988
DOI:10.11538/ekitou.2011.0.52.0