3次元乱流場における固体粒子の沈降速度の数値実験
乱流が固体粒子の沈降速度に及ぼす影響を明らかにするため, 数値的に発生させた3次元乱流場を用いて数値実験を行った. 乱流中の浮遊固体粒子の平均沈降速度は, 相対乱流強度とStokes数によって規定されることが明らかとなった. 数値実験の結果は格子乱流・開水路乱流中における実験結果を再現した. Stokes数が約2×10-6以下の場合, 乱流中では相対乱流強度に関わらず, 平均沈降速度は静水中より大きく, 乱流強度とともに増加した. Stokes数が大きい場合, 乱流強度とともに平均沈降速度は一旦減少した後増加に転じた. Stokes数が大きいほど, 平均沈降速度が減少から増加に転じる時の相対乱...
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Published in | 海岸工学論文集 Vol. 53; pp. 391 - 395 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 土木学会
2006
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ISSN | 0916-7897 1884-8222 |
DOI | 10.2208/proce1989.53.391 |
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Summary: | 乱流が固体粒子の沈降速度に及ぼす影響を明らかにするため, 数値的に発生させた3次元乱流場を用いて数値実験を行った. 乱流中の浮遊固体粒子の平均沈降速度は, 相対乱流強度とStokes数によって規定されることが明らかとなった. 数値実験の結果は格子乱流・開水路乱流中における実験結果を再現した. Stokes数が約2×10-6以下の場合, 乱流中では相対乱流強度に関わらず, 平均沈降速度は静水中より大きく, 乱流強度とともに増加した. Stokes数が大きい場合, 乱流強度とともに平均沈降速度は一旦減少した後増加に転じた. Stokes数が大きいほど, 平均沈降速度が減少から増加に転じる時の相対乱れ強度は大きくなった. |
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ISSN: | 0916-7897 1884-8222 |
DOI: | 10.2208/proce1989.53.391 |