クラウドを基盤とした協働学習における児童の情報収集の特徴

本研究では,調整的にCBCL に取り組む児童1名の情報収集の特徴を明らかにした.結果,学習活動の決定権が児童にある分節では,児童は教科書の情報を基盤として,単語の意味等を検索して調べたり,他者のJamboard を参照したりして情報収集していた.学習活動の決定権が教師にある分節では,LMS を活用して学習課題や過程の例示を確認したり,Chat を活用して一斉の学習形態における他者の考えを確認したりして情報収集していた.これらの学習用ツールを介した情報収集は,学習活動の決定権に関わらず,学習過程の2/3にわたって行われていた....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 47; no. Suppl.; pp. 193 - 196
Main Authors 村上, 唯斗, 当麻, 由惟, 高橋, 純
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育工学会 20.12.2023
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Summary:本研究では,調整的にCBCL に取り組む児童1名の情報収集の特徴を明らかにした.結果,学習活動の決定権が児童にある分節では,児童は教科書の情報を基盤として,単語の意味等を検索して調べたり,他者のJamboard を参照したりして情報収集していた.学習活動の決定権が教師にある分節では,LMS を活用して学習課題や過程の例示を確認したり,Chat を活用して一斉の学習形態における他者の考えを確認したりして情報収集していた.これらの学習用ツールを介した情報収集は,学習活動の決定権に関わらず,学習過程の2/3にわたって行われていた.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S47098