生徒の自由記述からの特徴単語に基づく授業改善支援の可能性

学校現場において,児童生徒の自由記述を膨大な時間をかけて精査することに苦労する教員は多く,その際に参考となる記述内容の傾向を手間なく知りたいと考える教員は多い.そこで,テキストマイニングによる特徴単語の抽出を簡明な手法で行うことができれば,教員の業務効率の向上だけでなく,指導力改善におけるツールの一つになると考えた.筆者らは,生徒に対して実施された授業アンケートの自由記述から抽出される特徴単語に基づき調査を行い,授業改善に資する知見が得られる可能性について検討した.結果,特徴単語から指導観や教育方法の違いを表出できる可能性,および特徴単語を授業改善に活用できる可能性が示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 43; no. Suppl.; pp. 105 - 108
Main Authors 谷口, 伸也, 掛川, 淳一, 小川, 修史, 森広, 浩一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 20.02.2020
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:学校現場において,児童生徒の自由記述を膨大な時間をかけて精査することに苦労する教員は多く,その際に参考となる記述内容の傾向を手間なく知りたいと考える教員は多い.そこで,テキストマイニングによる特徴単語の抽出を簡明な手法で行うことができれば,教員の業務効率の向上だけでなく,指導力改善におけるツールの一つになると考えた.筆者らは,生徒に対して実施された授業アンケートの自由記述から抽出される特徴単語に基づき調査を行い,授業改善に資する知見が得られる可能性について検討した.結果,特徴単語から指導観や教育方法の違いを表出できる可能性,および特徴単語を授業改善に活用できる可能性が示唆された.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S43063