キュービック相を示す、全フッ素置換鎖をもつポリカテナーメソゲンの圧力下の相挙動

このポリカテナー化合物は一端に3本の長くて柔軟なアルキル鎖を有し、他端には全フッ素置換鎖をブチレンまたはヘプテンのスペーサを介して中央のコア部に結合されており、14PC4Fあるいは14PC5Fと表記する。これら両化合物の転移挙動とT-P相図を常圧_から_100MPaの範囲で測定し、作成した。14PC5Fでは冷却のヒステレシスによってCub相が明瞭に50-60度近傍に現れたり、安定結晶が生成する場合には現れないというプロセスによって異なることからキュービック相は準安定であるか安定相であるか議論のあるところである。そこで今回これらを明確にするため、熱処理の異なる二種類の試料を用いてそれぞれ相挙動の...

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Published in日本液晶学会討論会講演予稿集 p. 44
Main Authors 前田, 洋治, 西川, 悦吏, 米谷, 慎, 山本, 潤, 横山, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本液晶学会 2005
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Summary:このポリカテナー化合物は一端に3本の長くて柔軟なアルキル鎖を有し、他端には全フッ素置換鎖をブチレンまたはヘプテンのスペーサを介して中央のコア部に結合されており、14PC4Fあるいは14PC5Fと表記する。これら両化合物の転移挙動とT-P相図を常圧_から_100MPaの範囲で測定し、作成した。14PC5Fでは冷却のヒステレシスによってCub相が明瞭に50-60度近傍に現れたり、安定結晶が生成する場合には現れないというプロセスによって異なることからキュービック相は準安定であるか安定相であるか議論のあるところである。そこで今回これらを明確にするため、熱処理の異なる二種類の試料を用いてそれぞれ相挙動の圧力依存性をPOM観察法により実験的に測定解析した。これらの結果について報告する予定である。
Bibliography:1D06
ISSN:1880-3490
2432-5988
DOI:10.11538/ekitou.2005.0.44.0