観測波形記録に基づく2003年十勝沖地震津波の特性

本研究は, ナウファス (全国港湾海洋波浪情報網) が捉えた2003年十勝沖地震津波波形を, 港内検潮記録とともに解析し, 本津波の特性をとりまとめたものである. 沖合波浪記録 (10観測所) および潮位記録 (23観測所) の観測記録をもとに, 津波到達時刻, 第1波の偏差 (水位の天文潮位からの差), 最高偏差 (水位の天文潮位からの差が最大の値) とその起時, ならびにゼロアップクロス法で定義した波高・周期の分布を整理した. また, 津波エネルギーの周波数分布を見るため, 周波数スペクトル解析を試みた.この際, 津波の非定常性を考慮し, 時間帯毎の解析を試み, 時間とともに変化する津波エ...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 51; pp. 276 - 280
Main Authors 永井, 紀彦, 久高, 将信, 小川, 英明, 額田, 恭史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2004
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.51.276

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Summary:本研究は, ナウファス (全国港湾海洋波浪情報網) が捉えた2003年十勝沖地震津波波形を, 港内検潮記録とともに解析し, 本津波の特性をとりまとめたものである. 沖合波浪記録 (10観測所) および潮位記録 (23観測所) の観測記録をもとに, 津波到達時刻, 第1波の偏差 (水位の天文潮位からの差), 最高偏差 (水位の天文潮位からの差が最大の値) とその起時, ならびにゼロアップクロス法で定義した波高・周期の分布を整理した. また, 津波エネルギーの周波数分布を見るため, 周波数スペクトル解析を試みた.この際, 津波の非定常性を考慮し, 時間帯毎の解析を試み, 時間とともに変化する津波エネルギーの周波数分布を考察した.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.51.276