長野県の亜高山帯混交樹林より採集された日本新産種Russula granulata(英文)

長野県の亜高山帯針広混交林で得た標本について,形態比較ならびに分子系統解析によって,アメリカを基準産地とするRussula granulataと認め,日本新産種として報告する.子実体は中型,傘は灰色を帯びた橙色から赤味を帯びた褐色,表面に強い粘性を有し,中央部は黄色を帯びた赤色から赤味を帯びた褐色,柄は触れると中・下部が淡褐色に変色する.核rDNAの分子系統解析によって,日本産と北アメリカ大陸およびユーラシア大陸産R. granulataは単系統群をた.本種の和名をヌメリクサハツモドキとする....

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Published in日本菌学会会報 Vol. 64; no. 2; pp. 67 - 77
Main Authors 下野, 義人, 糟谷, 大河, 松田, 陽介
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本菌学会 01.11.2023
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ISSN0029-0289
2424-1296
DOI10.18962/jjom.jjom.R4-10

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Summary:長野県の亜高山帯針広混交林で得た標本について,形態比較ならびに分子系統解析によって,アメリカを基準産地とするRussula granulataと認め,日本新産種として報告する.子実体は中型,傘は灰色を帯びた橙色から赤味を帯びた褐色,表面に強い粘性を有し,中央部は黄色を帯びた赤色から赤味を帯びた褐色,柄は触れると中・下部が淡褐色に変色する.核rDNAの分子系統解析によって,日本産と北アメリカ大陸およびユーラシア大陸産R. granulataは単系統群をた.本種の和名をヌメリクサハツモドキとする.
ISSN:0029-0289
2424-1296
DOI:10.18962/jjom.jjom.R4-10