学力層別にみる数学のオンライン学習と対面授業の高校生の意識に関する予備的調査

本稿では,高校2年生38名を対象に数学のオンライン学習を対面授業と併せて約10か月間行い,オンライン学習と対面授業に対する高校生の意識について,質問紙調査をもとに検討した.オンライン学習の理解度に基づく学力層において,上位層は効率的な授業運用を評価する点,中位層は学習内容を理解するために,下位層よりも動画教材を効果的に利用しようとする点,下位層は学習内容が理解できないことに生じる欠点に対して不安を抱く傾向にある点が示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 47; no. Suppl.; pp. 37 - 40
Main Authors 黒田, 恭史, 葛城, 元
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育工学会 20.12.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.S47027

Cover

More Information
Summary:本稿では,高校2年生38名を対象に数学のオンライン学習を対面授業と併せて約10か月間行い,オンライン学習と対面授業に対する高校生の意識について,質問紙調査をもとに検討した.オンライン学習の理解度に基づく学力層において,上位層は効率的な授業運用を評価する点,中位層は学習内容を理解するために,下位層よりも動画教材を効果的に利用しようとする点,下位層は学習内容が理解できないことに生じる欠点に対して不安を抱く傾向にある点が示唆された.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S47027