マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法によるハプテン-ウシ血清アルブミン及び酵素-抗体複合体の分析

ハプテン-BSA複合体の分子量をMALDI-TOFMSを用いて測定した.MALDイオン化法では,用いたいずれのハプテン-BSA複合体もプロトン化分子([M+H]+)を確認することができた.このため複合体中のハプテンの結合個数を容易にかつ迅速に算出することができた.又,SODのELISA測定系で酵素-抗体複合体を調製し,酵素結合数をMALDI-TOFMSで測定した.抗体に1 moleのHRPOが結合したm/z195000のイオンが検出され,HRPOの結合割合とELISAによる酵素活性との間に正の相関が認められた....

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Published in分析化学 Vol. 45; no. 6; pp. 605 - 609
Main Authors 山下, 法幸, 山下, 幸和, 橋本, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 05.06.1996
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.45.605

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Summary:ハプテン-BSA複合体の分子量をMALDI-TOFMSを用いて測定した.MALDイオン化法では,用いたいずれのハプテン-BSA複合体もプロトン化分子([M+H]+)を確認することができた.このため複合体中のハプテンの結合個数を容易にかつ迅速に算出することができた.又,SODのELISA測定系で酵素-抗体複合体を調製し,酵素結合数をMALDI-TOFMSで測定した.抗体に1 moleのHRPOが結合したm/z195000のイオンが検出され,HRPOの結合割合とELISAによる酵素活性との間に正の相関が認められた.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.45.605