ラジオイムノアッセイ法によるコリールグリシンの測定―肝疾患を中心として

正常人と各種肝疾恵の空腹時血清を用い, RIA法と酵素法で, それぞれcholylglycine (CG) と総胆汁酸 (TBA) を測定した。正常人では, CG 0.6±0.4μM, TBA7±2μM, CG/TBA比は, 0.08±0.06であった。急性肝炎では, CG, TBA, CG/TBA比は, いずれも著明に上昇した。慢性肝炎, 肝硬変では, CG, TBA, CG/TBA比とも中等度に上昇した。以上の結果から, CG測定は, TBA測定に比べ, 上昇率が高く, しかも数多くの検体を処理するのに有用であるものと推定された。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 28; no. 7; pp. 437 - 440
Main Authors 涌島, 正, 山西, 康仁, 平山, 千里
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 01.07.1979
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Summary:正常人と各種肝疾恵の空腹時血清を用い, RIA法と酵素法で, それぞれcholylglycine (CG) と総胆汁酸 (TBA) を測定した。正常人では, CG 0.6±0.4μM, TBA7±2μM, CG/TBA比は, 0.08±0.06であった。急性肝炎では, CG, TBA, CG/TBA比は, いずれも著明に上昇した。慢性肝炎, 肝硬変では, CG, TBA, CG/TBA比とも中等度に上昇した。以上の結果から, CG測定は, TBA測定に比べ, 上昇率が高く, しかも数多くの検体を処理するのに有用であるものと推定された。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.28.7_437