自動車セキュリティの現状と運用監視の課題

自動車のコネクテッド化や自動運転技術の進展により,車両のサイバーセキュリティが重要な課題となっている.本記事では,車両の運用監視や遠隔監視の重要性を中心に,リモートアクセス攻撃や車車間通信(V2X)の脆弱性,サプライチェーン攻撃といった主要なサイバー脅威を解説する.また,セキュリティバイデザインや侵入検知システム(IDS), Vehicle Security Operation Center(VSOC)といった対策の有効性と課題についても取り上げる.さらに,標準化や情報共有の遅れ,デジタルフォレンジックの未整備など,技術的および運用面での課題がある.本記事は,自動車のサイバーセキュリティの現状...

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Published in日本セキュリティ・マネジメント学会誌 Vol. 38; no. 3; pp. 13 - 19
Main Author 倉地, 亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本セキュリティ・マネジメント学会 2024
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ISSN1343-6619
2434-5504
DOI10.32230/jssmjournal.38.3_13

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Summary:自動車のコネクテッド化や自動運転技術の進展により,車両のサイバーセキュリティが重要な課題となっている.本記事では,車両の運用監視や遠隔監視の重要性を中心に,リモートアクセス攻撃や車車間通信(V2X)の脆弱性,サプライチェーン攻撃といった主要なサイバー脅威を解説する.また,セキュリティバイデザインや侵入検知システム(IDS), Vehicle Security Operation Center(VSOC)といった対策の有効性と課題についても取り上げる.さらに,標準化や情報共有の遅れ,デジタルフォレンジックの未整備など,技術的および運用面での課題がある.本記事は,自動車のサイバーセキュリティの現状と徐々に導入される車両の運用監視の課題と解決策を整理し,安全で信頼性の高い車両運用の実現に向けた方向性を示すものである.
ISSN:1343-6619
2434-5504
DOI:10.32230/jssmjournal.38.3_13