人および鶏肉由来CampylobacterjejuniHS: 2およびHS: 19血清型株のPCR-RFLP法による遺伝子解析

国内産の市販鶏肉より分離されたC.jejuniのHS血清型を調べたところ, ギランバレー症候群 (Guillain-Barr6syndrome: GBS) 患者から分離報告のある血清型, HS: 2とHS: 19を検出した. 両血清型の鶏肉由来株とGBS患者を含む人由来株の関連性を調べるため, 鞭毛蛋白をコードする刀aA遺伝子および糖合成関連遺伝子であるwlaF, wlaK, wlaLのPCR-RFLP解析を行い, バンドパターンの違いを基に樹形図を作成した.樹形図は2つの主クラスターに分けられ, 各クラスターはそれぞれの血清型株で構成された.HS: 19株は由来にかかわらず類似した切断パター...

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Published in日本獣医師会雑誌 Vol. 56; no. 7; pp. 471 - 475
Main Authors 後藤, 公吉, 小野, 一晃, 重茂, 克彦, 品川, 邦汎, 三澤, 尚明, 近藤, 房生, 斎藤, 志保子, 川森, 文彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 2003
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.56.471

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Summary:国内産の市販鶏肉より分離されたC.jejuniのHS血清型を調べたところ, ギランバレー症候群 (Guillain-Barr6syndrome: GBS) 患者から分離報告のある血清型, HS: 2とHS: 19を検出した. 両血清型の鶏肉由来株とGBS患者を含む人由来株の関連性を調べるため, 鞭毛蛋白をコードする刀aA遺伝子および糖合成関連遺伝子であるwlaF, wlaK, wlaLのPCR-RFLP解析を行い, バンドパターンの違いを基に樹形図を作成した.樹形図は2つの主クラスターに分けられ, 各クラスターはそれぞれの血清型株で構成された.HS: 19株は由来にかかわらず類似した切断パターンを示した. これに対してHS: 2株は4つのサブクラスターに分かれ, 供試した鶏肉由来11株のうち1株がGBS患者由来株と一致した切断パターンを示しただけで, その他の鶏肉由来株と人由来株とはそれぞれ異なるクラスターを構成した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.56.471