心房細動に対する抗凝固療法について
ワーファリンに加え新規経口抗凝固薬である直接トロンビン阻害薬と第Xa因子阻害薬が近年使用可能となり, 心房細動の抗凝固療法は現在転換期にある. 今後, 関連する学会ガイドラインにはこれらの新規経口抗凝固薬の使用適応追加等の変更が予想され, プライマリ・ケア医も心房細動を持つ患者の診療において注目したい. 個々の薬剤の特色を知ることは大切であるが, 一方で診療指針の決定は今後も今まで通りCHADS2スコア等を使用した心房細動時の血栓症リスク評価に基づき, 患者個人の背景因子を加味して実施されるであろう. 本稿では, 新規経口抗凝固薬を含め心房細動に対する抗凝固療法について近年のエビデンスとその使...
Saved in:
Published in | 日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 36; no. 4; pp. 345 - 349 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
2013
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2185-2928 2187-2791 |
DOI | 10.14442/generalist.36.345 |
Cover
Summary: | ワーファリンに加え新規経口抗凝固薬である直接トロンビン阻害薬と第Xa因子阻害薬が近年使用可能となり, 心房細動の抗凝固療法は現在転換期にある. 今後, 関連する学会ガイドラインにはこれらの新規経口抗凝固薬の使用適応追加等の変更が予想され, プライマリ・ケア医も心房細動を持つ患者の診療において注目したい. 個々の薬剤の特色を知ることは大切であるが, 一方で診療指針の決定は今後も今まで通りCHADS2スコア等を使用した心房細動時の血栓症リスク評価に基づき, 患者個人の背景因子を加味して実施されるであろう. 本稿では, 新規経口抗凝固薬を含め心房細動に対する抗凝固療法について近年のエビデンスとその使用方法をまず紹介し, 続いて関連学会の策定した現状ガイドラインによる診療指針を中心に概説する. |
---|---|
ISSN: | 2185-2928 2187-2791 |
DOI: | 10.14442/generalist.36.345 |