大気海洋波浪結合モデルの開発と台風実験への応用

名古屋大学地球水循環研究センターと海洋研究開発機構のグループでは2010年から,「非静力大気海洋結合領域モデル」の開発を段階的に進めてきた.最近では,台風や爆弾低気圧に代表される5日から10日程度の時間スケールを持つ現象のハインドキャスト実験や予報実験ができるようになり,研究者向けに公開している.モデル検証を軸に研究分野の裾野を広げ,波浪モデルの導入,大気海洋間フラックスや境界層過程を含む諸物理過程のパラメタリゼーションの改善を目指した基礎研究も行っている.本稿では大気・海洋・波浪結合モデルの開発の概要と,関係する物理過程についての最近の研究の動向について説明する....

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Published in沿岸海洋研究 Vol. 52; no. 2; pp. 139 - 148
Main Authors 森本, 昭彦, 相木, 相木, 坪木, 和久, 加藤, 雅也, 吉岡, 真由美, 篠田, 太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海洋学会 沿岸海洋研究会 2015
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ISSN1342-2758
2434-4036
DOI10.32142/engankaiyo.52.2_139

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Summary:名古屋大学地球水循環研究センターと海洋研究開発機構のグループでは2010年から,「非静力大気海洋結合領域モデル」の開発を段階的に進めてきた.最近では,台風や爆弾低気圧に代表される5日から10日程度の時間スケールを持つ現象のハインドキャスト実験や予報実験ができるようになり,研究者向けに公開している.モデル検証を軸に研究分野の裾野を広げ,波浪モデルの導入,大気海洋間フラックスや境界層過程を含む諸物理過程のパラメタリゼーションの改善を目指した基礎研究も行っている.本稿では大気・海洋・波浪結合モデルの開発の概要と,関係する物理過程についての最近の研究の動向について説明する.
ISSN:1342-2758
2434-4036
DOI:10.32142/engankaiyo.52.2_139