Continuous Warm Blood Cardioplegiaの経験
A-C bypass9例,上行大動脈瘤2例,弁膜症3例の計14例に対し,continuous warm blood cardioplegia法(CWBC:warm群)を施行し,topical coolingを併用したintermittent cold blood cardioplegia法(ICBC:cold群)を施行した7例と,カリウム(K)・CPK・GOT・GPT・LDH・体外循環時間・大動脈遮断時間・直腸温・血小板数について比較検討した。直腸温はwarm群がcold群に比して有意に高かったものの,大動脈遮断時間と体外循環時間には有意差はなかった。また,血小板数と酵素にも術後に有意差はなか...
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Published in | 体外循環技術 Vol. 21; no. 2; pp. 10 - 16 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
1995
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Subjects | |
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ISSN | 0912-2664 1884-5452 |
DOI | 10.7130/hokkaidoshakai.21.2_10 |
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Summary: | A-C bypass9例,上行大動脈瘤2例,弁膜症3例の計14例に対し,continuous warm blood cardioplegia法(CWBC:warm群)を施行し,topical coolingを併用したintermittent cold blood cardioplegia法(ICBC:cold群)を施行した7例と,カリウム(K)・CPK・GOT・GPT・LDH・体外循環時間・大動脈遮断時間・直腸温・血小板数について比較検討した。直腸温はwarm群がcold群に比して有意に高かったものの,大動脈遮断時間と体外循環時間には有意差はなかった。また,血小板数と酵素にも術後に有意差はなかった。Kは体外循環中warm群2例で高K血症を呈し,うち1例は体外循環からの離脱に際し血液透析を要した。以上のことより,CWBCはICBCに比して心筋への酸素供給という点で優れていると思われる反面,体外循環中に大量のK製剤を必要とすることから,高K血症を呈した場合の対策が必要となり,その注入方法にも今後検討の余地があると思われた。 |
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ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
DOI: | 10.7130/hokkaidoshakai.21.2_10 |