ACT(活性化凝固時間)測定装置ヘモクロン401,Hemotec ACT IIの比較検討
今回,体外循環時のヘパリン投与量の指標として用いるACT測定装置ヘモクロン401と,Hemotec ACT II の2機種を使用する機会を得たので,比較検討を行った。ヘモクロンに比べACT II は,検体血液量が少なく,新生児などの使用に有用であり,ヘパリナーゼテストによる過剰なプロタミン投与を防止できる利点がある。しかし,カートリヅジの保存や使用前に加温しなければならない欠点がある。ACT測定においては,2機種とも通常の体外循環への使用に,問題はないと思われた。しかし,多量のアプロチニン投与においては,共に指標として用いるのに困難があると考えられた。...
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Published in | 体外循環技術 Vol. 23; no. 3; pp. 45 - 49 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
1997
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Subjects | |
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ISSN | 0912-2664 1884-5452 |
DOI | 10.7130/hokkaidoshakai.23.3_45 |
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Summary: | 今回,体外循環時のヘパリン投与量の指標として用いるACT測定装置ヘモクロン401と,Hemotec ACT II の2機種を使用する機会を得たので,比較検討を行った。ヘモクロンに比べACT II は,検体血液量が少なく,新生児などの使用に有用であり,ヘパリナーゼテストによる過剰なプロタミン投与を防止できる利点がある。しかし,カートリヅジの保存や使用前に加温しなければならない欠点がある。ACT測定においては,2機種とも通常の体外循環への使用に,問題はないと思われた。しかし,多量のアプロチニン投与においては,共に指標として用いるのに困難があると考えられた。 |
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ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
DOI: | 10.7130/hokkaidoshakai.23.3_45 |