光増感物質を用いた光線力学的治療法によるガン治療の展望 超分子組織化を利用した次世代型ガン治療用光増感分子システムの構築を目指して
高齢化社会が進むに伴い,現代病や生活習慣病などの疾患に対する予防や検査・診断,そして治療法の重要性が一層増してきている.特に最近は,死亡原因の高位を占めるガンに着目した診断や治療法に関する研究が盛んに行なわれている.その中で,比較的新しい手法として脚光を浴びているもののひとつに光増感物質を用いた光線力学的療法 (Photodynamic Therapy : PDT) という光治療がある.ここでは,PDTの科学的原理やこれまでの関連研究を解説しつつ,次世代に向けた新しいガン治療用光増感分子システムについて紹介する....
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Published in | 化学と生物 Vol. 48; no. 1; pp. 15 - 21 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本農芸化学会
01.01.2010
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ISSN | 0453-073X 1883-6852 |
DOI | 10.1271/kagakutoseibutsu.48.15 |
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Summary: | 高齢化社会が進むに伴い,現代病や生活習慣病などの疾患に対する予防や検査・診断,そして治療法の重要性が一層増してきている.特に最近は,死亡原因の高位を占めるガンに着目した診断や治療法に関する研究が盛んに行なわれている.その中で,比較的新しい手法として脚光を浴びているもののひとつに光増感物質を用いた光線力学的療法 (Photodynamic Therapy : PDT) という光治療がある.ここでは,PDTの科学的原理やこれまでの関連研究を解説しつつ,次世代に向けた新しいガン治療用光増感分子システムについて紹介する. |
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ISSN: | 0453-073X 1883-6852 |
DOI: | 10.1271/kagakutoseibutsu.48.15 |