脳卒中診療におけるチーム医療と地域連携の実現に向けて

急性期病院である当院は,回復期病棟を持たないため,院内におけるチーム医療と病院と病院との病病連携の充実が重要となる.病棟の機能は病状や時期によって細分化されるため,病棟間の連携とチーム医療の充実が求められる.病棟間の連携として,各病棟の看護師がお互いの病棟を訪問し合い,スムーズな転棟を目指した院内脳卒中連携を図っている.2006年にはストロークユニットを開設,『口の次は排泄だ!』を合言葉に排泄臓器の廃用症候群予防,『肺炎ゼロ強化月間』と題して肺合併症予防,『抑制ゼロ』を目指した取り組みなど様々なチーム医療を行っている.病病連携としては,8年前より患者の転院時の負担や診療のロスを防ぐために,看護...

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Published in脳卒中 Vol. 32; no. 1; pp. 106 - 110
Main Author 谷本, 早苗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2010
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.32.106

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Summary:急性期病院である当院は,回復期病棟を持たないため,院内におけるチーム医療と病院と病院との病病連携の充実が重要となる.病棟の機能は病状や時期によって細分化されるため,病棟間の連携とチーム医療の充実が求められる.病棟間の連携として,各病棟の看護師がお互いの病棟を訪問し合い,スムーズな転棟を目指した院内脳卒中連携を図っている.2006年にはストロークユニットを開設,『口の次は排泄だ!』を合言葉に排泄臓器の廃用症候群予防,『肺炎ゼロ強化月間』と題して肺合併症予防,『抑制ゼロ』を目指した取り組みなど様々なチーム医療を行っている.病病連携としては,8年前より患者の転院時の負担や診療のロスを防ぐために,看護師とセラピストが定期的に訪問活動を行っている.また,『高知リハビリテーション看護研究会』では,県下における脳卒中看護技術の向上や連携を図っている.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.32.106