九州歯科大学大学院生の研究環境とそれに伴う意識の調査

本邦での歯学部大学院における大学院生の教育,研究に関する意識および実態調査の文献的報告はほとんどない.九州歯科大学では,大学院の教育・研究改革の一環として,大学院生の研究環境とそれに伴う意識の調査を行った.本研究では九州歯科大学大学院歯学研究科の大学院生2,3,4年生の全員(43名)を対象にマークシート方式のアンケート調査を行った.その内34名から回答を得る事が出来た.得られた結果のなかで,特筆すべき事柄は以下のとおりであった. 1.主科目の満足度は,副科目・選択科目の満足度より有意に高かった. 2.研究に従事する時間と臨床に従事する時間との間には,負の相関が認められた. 3.研究指導に対する...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 3.4; pp. 109 - 114
Main Authors 稲永, 清敏, 西原, 達次, 高田, 豊, 豊野, 孝, 荒井, 秋晴, 後藤, 哲哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 2008
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ISSN0368-6833
1880-8719
DOI10.2504/kds.62.109

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Summary:本邦での歯学部大学院における大学院生の教育,研究に関する意識および実態調査の文献的報告はほとんどない.九州歯科大学では,大学院の教育・研究改革の一環として,大学院生の研究環境とそれに伴う意識の調査を行った.本研究では九州歯科大学大学院歯学研究科の大学院生2,3,4年生の全員(43名)を対象にマークシート方式のアンケート調査を行った.その内34名から回答を得る事が出来た.得られた結果のなかで,特筆すべき事柄は以下のとおりであった. 1.主科目の満足度は,副科目・選択科目の満足度より有意に高かった. 2.研究に従事する時間と臨床に従事する時間との間には,負の相関が認められた. 3.研究指導に対する満足度と研究指導時間の間には正の相関が認められた. 4.女子大学院生は,主科目・副科目・選択科目に対する満足度や,研究指導に対する満足度が男子大学院生より有意に高かった.
ISSN:0368-6833
1880-8719
DOI:10.2504/kds.62.109