都市高校生の歯周疾患有病とその治療の必要性

北九州市にある某大学付属高校の男子生徒1, 461名, 女子生徒1, 048名を対象に, CPITNを用いた歯周組織検査を行なった。この付属高校は男子高と女子高の2校に分かれており, いずれも1987年4月の学校歯科健康診断の際に, 9名の検査者により実施した。検査結果は男女間でほとんど差はなかったし, 年齢による差もあまりなかった。ただし, 歯周組織が健康な生徒の割合は増齢的に低下傾向がみられた。歯周疾患の複雑な処置を要する生徒はいなかったものの, 90%に達しようとする有病者率や, 70%の生徒が予防処置 (除石) を必要としていた結果は, 歯周疾患に即した保健指導と保健管理 (処置勧告)...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 37; no. 5; pp. 645 - 649
Main Authors 宮崎, 秀夫, 安東, 美幸, 山下, 喜久, 斎藤, 敏昭, 十亀, 輝, 五島, 恵子, 白浜, 立二, 安元, 和雄, 竹原, 直道
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 口腔衛生学会 1987
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Summary:北九州市にある某大学付属高校の男子生徒1, 461名, 女子生徒1, 048名を対象に, CPITNを用いた歯周組織検査を行なった。この付属高校は男子高と女子高の2校に分かれており, いずれも1987年4月の学校歯科健康診断の際に, 9名の検査者により実施した。検査結果は男女間でほとんど差はなかったし, 年齢による差もあまりなかった。ただし, 歯周組織が健康な生徒の割合は増齢的に低下傾向がみられた。歯周疾患の複雑な処置を要する生徒はいなかったものの, 90%に達しようとする有病者率や, 70%の生徒が予防処置 (除石) を必要としていた結果は, 歯周疾患に即した保健指導と保健管理 (処置勧告) が高校の学校歯科保健活動に早急に導入される必要性を示している。
ISSN:0023-2831
2189-7379
DOI:10.5834/jdh.37.645