パルス高周波法(pulsed radiofrequency: PRF)up to date

近年,高周波熱凝固機器の進歩により,合併症が少なく安全で低侵襲な治療としてパルス高周波法(PRF)が飛躍的な発展をとげ,さまざまな痛みの治療に応用されている.PRFとは,高周波電流を42℃以下で間欠的に通電することにより電場を発生させ,神経に影響を与えることで鎮痛を得る治療手段である.PRFは神経組織の変性を起こす可能性はきわめて低く,筋力低下や知覚障害,運動麻痺が生じにくいため,高周波熱凝固の禁忌とされる神経障害痛の罹患部位や後根神経節に施行できるなどのメリットがある.今回PRFの概要,作用機序,適応と治療の有効性など,現在までに得られているエビデンスについて紹介する....

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Bibliographic Details
Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 1 - 7
Main Author 福井, 弥己郎(聖)
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本ペインクリニック学会 2013
Subjects
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ISSN1340-4903
1884-1791
DOI10.11321/jjspc.12-0006

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Summary:近年,高周波熱凝固機器の進歩により,合併症が少なく安全で低侵襲な治療としてパルス高周波法(PRF)が飛躍的な発展をとげ,さまざまな痛みの治療に応用されている.PRFとは,高周波電流を42℃以下で間欠的に通電することにより電場を発生させ,神経に影響を与えることで鎮痛を得る治療手段である.PRFは神経組織の変性を起こす可能性はきわめて低く,筋力低下や知覚障害,運動麻痺が生じにくいため,高周波熱凝固の禁忌とされる神経障害痛の罹患部位や後根神経節に施行できるなどのメリットがある.今回PRFの概要,作用機序,適応と治療の有効性など,現在までに得られているエビデンスについて紹介する.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc.12-0006