希土類/過硫酸カリウムによる温和な条件下でのメタンと一酸化炭素から酢酸合成

トリフルオロ酢酸 (TFA) 溶媒中, 80°Cでメタン (40気圧) と一酸化炭素 (20気圧) から酢酸を直接合成する反応で希土類化合物/過硫酸カリウム (K2S2O8) 混合系がプロモーターとして作用することが明らかになった。生成する酢酸の収率は希土類元素の配位子に大きく依存し, 酸化イッテルビウムがその酢酸塩, 塩化物, 硫化物よりも高い反応性を示した。硫化物はTFA中では酢酸の生成を阻害する傾向がみられた。酢酸生成反応における活性の高さは酸化物>酢酸塩>塩化物>硫化物の順となり, 酸化物の中でも特にYb2O3とEu2O3が高い活性を示した。...

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Published in石油学会誌 Vol. 41; no. 3; pp. 236 - 239
Main Authors 谷口, 裕樹, 藤原, 祐三, 北村, 二雄
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 石油学会 1998
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ISSN0582-4664
DOI10.1627/jpi1958.41.236

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Summary:トリフルオロ酢酸 (TFA) 溶媒中, 80°Cでメタン (40気圧) と一酸化炭素 (20気圧) から酢酸を直接合成する反応で希土類化合物/過硫酸カリウム (K2S2O8) 混合系がプロモーターとして作用することが明らかになった。生成する酢酸の収率は希土類元素の配位子に大きく依存し, 酸化イッテルビウムがその酢酸塩, 塩化物, 硫化物よりも高い反応性を示した。硫化物はTFA中では酢酸の生成を阻害する傾向がみられた。酢酸生成反応における活性の高さは酸化物>酢酸塩>塩化物>硫化物の順となり, 酸化物の中でも特にYb2O3とEu2O3が高い活性を示した。
ISSN:0582-4664
DOI:10.1627/jpi1958.41.236