衣服サイズの違いに対する適合の評価 若年女子の前あきシャツについて

若年女子88名が衣料サイズ情報を排除した異なる5サイズの前あきシャツを試着し,着用者自身と若年女子の観察者が,サイズの判別ならびに適合と好みを評価して,および両者の違いを検討した.さらに,評価する際に着用者の体格(体型,身長,号数)が及ぼす影響について検討した. 結果,着用者は1サイズ大きいものを適合と評価し,観察者は適合サイズを適合と評価した.サイズに関わらず,着用者は観察者よりも小さいと評価していた.また,88.6%の者が胸囲に対応する号数に関わらず7から11号を購入していた.さらに、着用者の適合サイズ選択には自身の号数と身長が影響し,観察者の適合サイズの判断には着用者の体型と号数が影響し...

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Published in日本家政学会誌 Vol. 59; no. 7; pp. 485 - 492
Main Authors 駒城, 素子, 大村, 知子, 平林, 優子, 山内, 幸恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本家政学会 2008
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ISSN0913-5227
1882-0352
DOI10.11428/jhej.59.485

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Summary:若年女子88名が衣料サイズ情報を排除した異なる5サイズの前あきシャツを試着し,着用者自身と若年女子の観察者が,サイズの判別ならびに適合と好みを評価して,および両者の違いを検討した.さらに,評価する際に着用者の体格(体型,身長,号数)が及ぼす影響について検討した. 結果,着用者は1サイズ大きいものを適合と評価し,観察者は適合サイズを適合と評価した.サイズに関わらず,着用者は観察者よりも小さいと評価していた.また,88.6%の者が胸囲に対応する号数に関わらず7から11号を購入していた.さらに、着用者の適合サイズ選択には自身の号数と身長が影響し,観察者の適合サイズの判断には着用者の体型と号数が影響していたことが明らかとなった.以上の結果から,観察者が外観だけで適合すると思ったサイズを着用させても,必ずしも着用者自身の着心地がよいとは限らないことが示唆された.
ISSN:0913-5227
1882-0352
DOI:10.11428/jhej.59.485