III.多発性骨髄腫に対する最新治療戦略と展望

多発性骨髄腫に対する治療についてはこれまで免疫調節薬,プロテアソーム阻害薬,抗CD38モノクローナル抗体薬が三本柱であったが,T細胞による免疫療法であるキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T細胞療法)および二重特異性抗体の高い有効性が報告され,四本目の柱となりつつある.その他にもBCL2阻害剤,新規セレブロン・モジュレーターなど種々の治療法が開発されている.今後,CAR-T細胞療法と二重特異性抗体を軸とした骨髄腫治療のパラダイムシフトが起こるものと予想される....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 112; no. 7; pp. 1202 - 1209
Main Authors 吉原, 哲, 吉原, 享子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.07.2023
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.112.1202

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Summary:多発性骨髄腫に対する治療についてはこれまで免疫調節薬,プロテアソーム阻害薬,抗CD38モノクローナル抗体薬が三本柱であったが,T細胞による免疫療法であるキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T細胞療法)および二重特異性抗体の高い有効性が報告され,四本目の柱となりつつある.その他にもBCL2阻害剤,新規セレブロン・モジュレーターなど種々の治療法が開発されている.今後,CAR-T細胞療法と二重特異性抗体を軸とした骨髄腫治療のパラダイムシフトが起こるものと予想される.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.112.1202