流体構造連成解析を用いた囊状腹部大動脈瘤に対するステント留置術の力学的評価—ステントサイズに関する検討

われわれは囊状腹部大動脈瘤に対しステント留置を行うことで血行力学的要因を改善させることを報告した。今回最適なステントサイズを明らかにするため,径と長さの異なる6種類のステントで解析を行った。全モデルで留置後に血行力学的要因が改善した。瘤内に入る流線は径が大きいほど減少したが,それ以外はサイズ間で明らかな差を認めなかった。留置するステントは動脈壁に密着し囊状瘤部分をカバーすれば十分効果があることが判明した。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脈管学 Vol. 64; no. 5; pp. 69 - 78
Main Authors 村上, 雅憲, 蒋, 飛, 小坂田, 聖悟, 山下, 龍生, 陳, 献
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.08.2024
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:われわれは囊状腹部大動脈瘤に対しステント留置を行うことで血行力学的要因を改善させることを報告した。今回最適なステントサイズを明らかにするため,径と長さの異なる6種類のステントで解析を行った。全モデルで留置後に血行力学的要因が改善した。瘤内に入る流線は径が大きいほど減少したが,それ以外はサイズ間で明らかな差を認めなかった。留置するステントは動脈壁に密着し囊状瘤部分をカバーすれば十分効果があることが判明した。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.24-00009