市販食塩の品質 (II)

• Published in: 日本海水学会誌 Vol. 58; no. 3; pp. 289 - 303
• Main Authors: 芳賀, 麻衣子, 新野, 靖, 西村, ひとみ, 中山, 由佳, 古賀, 明洋
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本海水学会 2004
• Subjects: フェロシアン化物; 主成分; 塩; 微量成分; 生菌
• ISSN: 0369-4550; 2185-9213
• DOI: 10.11457/swsj1965.58.289

市販食用塩の主成分, 微量成分, フェロシアン化物塩および生菌数の調査を行い, 以下の結果を得た. 1) 国産製品は, 輸入製品に比べてにがりを多く含み, 塩化ナトリウム純度が低い製品が多く, また, 不溶解分が少ない傾向を示した. 輸入された天日塩製品の中には不溶解分が極めて多いものもあり, これが重金属混入の原因にもなっていた. 2) 調査試料中の3点から0.5mg/kg (CODEX食用塩規格) 以上のヒ素が検出され, 鉛, カドミウムが検出された製品もあった. 他に, 銅, クロム, ニッケル, 亜鉛が高濃度で含まれる製品もあった. 3) 生菌数検査では, 測定試料全てが陰性であり, フェロシアン化物が含まれた製品は4点あった.