ステントグラフト施行半年後に発覚したエンドリークを認めない腹部大動脈十二指腸瘻の1例

ステントグラフト内挿術(EVAR)後の大動脈十二指腸瘻(ADF)は稀とされている。EVAR後エンドリークなく,瘤径縮小みられた中,EVAR 6カ月後に発覚したADFを経験した。大動脈遮断で瘤腔を開放し,十二指腸と瘤の瘻孔を切除,閉鎖後,腎動脈上遮断でステントグラフトを全抜去し,in-situで再建した。大動脈遮断で瘻孔の処置ができ,通常の一次性,二次性のADF手術のような突発的な消化管出血の懸念無く,安定した状態で手術施行できた。...

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Published in脈管学 Vol. 58; no. 8; pp. 141 - 143
Main Authors 中井, 信吾, 小笠原, 紀信, 渡辺, 徹雄, 外山, 秀司, 中野, 善之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.08.2018
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.18-00011

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Summary:ステントグラフト内挿術(EVAR)後の大動脈十二指腸瘻(ADF)は稀とされている。EVAR後エンドリークなく,瘤径縮小みられた中,EVAR 6カ月後に発覚したADFを経験した。大動脈遮断で瘤腔を開放し,十二指腸と瘤の瘻孔を切除,閉鎖後,腎動脈上遮断でステントグラフトを全抜去し,in-situで再建した。大動脈遮断で瘻孔の処置ができ,通常の一次性,二次性のADF手術のような突発的な消化管出血の懸念無く,安定した状態で手術施行できた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.18-00011