タマネギべと病の薬剤散布回数低減を目的とした機能性展着剤および ʻ二次伝染予測モデルʼ の有効利用

タマネギべと病の殺菌剤であるマンゼブ剤の予防散布体系における薬剤散布回数の低減を目的として,圃場試験を実施し,以下の結果が得られた。 1 .マンゼブ剤に機能性展着剤のポリオキシエチレンアルキルエーテル(40%)・ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(40%)(商品名:ミックスパワー)を加用することで,散布間隔を14日間隔と空けた場合でも,慣行の約7日間隔での薬剤散布と同程度の防除効果が得られた。 2 .約14日間隔での定期的な薬剤散布と,タマネギべと病ʻ二次伝染予測モデルʼの感染警告日に基づく臨機防除を組み合わせた防除体系について,2ヵ年4例の試験において検討した。その結果,本体系は慣行...

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Published in九州病害虫研究会報 Vol. 68; pp. 22 - 35
Main Authors 井手, 洋一, 古田, 明子, 柴田, 昇平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州病害虫研究会 28.11.2022
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Summary:タマネギべと病の殺菌剤であるマンゼブ剤の予防散布体系における薬剤散布回数の低減を目的として,圃場試験を実施し,以下の結果が得られた。 1 .マンゼブ剤に機能性展着剤のポリオキシエチレンアルキルエーテル(40%)・ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(40%)(商品名:ミックスパワー)を加用することで,散布間隔を14日間隔と空けた場合でも,慣行の約7日間隔での薬剤散布と同程度の防除効果が得られた。 2 .約14日間隔での定期的な薬剤散布と,タマネギべと病ʻ二次伝染予測モデルʼの感染警告日に基づく臨機防除を組み合わせた防除体系について,2ヵ年4例の試験において検討した。その結果,本体系は慣行の約7~10日間隔での薬剤散布体系と同程度の防除効果を得ることができた。
ISSN:0385-6410
1884-0035
DOI:10.4241/kyubyochu.68.22