人間性教育の一環としての開業医見学実習の5年間の評価

人間性教育を目指す教科「医療科学」の一環として, 病棟実習前の第4学年に開業医見学実習を行っている.その目的は外来診療の場で医師-患者関係を観察し, また指導医との心のふれ合いをもつことである.5年間の実績を評価した.良い効果を生むためには, 指導医と学生へのオリエンテーションが最も大切であった.それによって意図することが学生および指導医に徹底され, 教育効果を向上させる.医師に育てることは, 何も大学のみで行うことではない.先輩医師が後輩を育てるという医師としての使命に参加する開業医の志が大きく関与する.この機会に得られる指導医との心のふれ合いは, 大学では得られないものを学生に強く与えてい...

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Published in医学教育 Vol. 30; no. 6; pp. 453 - 456
Main Authors 的場, 恒孝, 石竹, 達也, 武谷, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.12.1999
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Summary:人間性教育を目指す教科「医療科学」の一環として, 病棟実習前の第4学年に開業医見学実習を行っている.その目的は外来診療の場で医師-患者関係を観察し, また指導医との心のふれ合いをもつことである.5年間の実績を評価した.良い効果を生むためには, 指導医と学生へのオリエンテーションが最も大切であった.それによって意図することが学生および指導医に徹底され, 教育効果を向上させる.医師に育てることは, 何も大学のみで行うことではない.先輩医師が後輩を育てるという医師としての使命に参加する開業医の志が大きく関与する.この機会に得られる指導医との心のふれ合いは, 大学では得られないものを学生に強く与えていた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.30.453