病院における効果的・効率的な放射線防護・安全教育のあり方に関する検討

病院における効果的・効率的な放射線防護・安全教育のあり方を提案していくために、放射線防護・安全教育を効果的・効率的に推進する要因を明らかにする目的でインタビュー調査を行い質的帰納的に分析した。その結果、病院における効果的・効率的な放射線防護・安全教育を推進する要因として『効率的な教育の運営』と『教育を効果的に行うための工夫』の2つのコアカテゴリが導き出された。『効率的な教育の運営』は【教育を推進する組織文化の存在】【教育担当部門・担当者の組織化】【合理的な教育の実践】【効率的で遺漏のない受講者管理】の4カテゴリで構成され、現実とのバランスを取りながら効率化を図っていた。『教育を効果的に行うため...

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Published in日本放射線看護学会誌 Vol. 13; no. 1; pp. 3 - 12
Main Authors 作田, 裕美, 堀田, 昇吾, 大串, 晃弘, 浅田, 裕美, 野戸, 結花, 太田, 勝正, 市田, 隆雄, 五十嵐, 隆元, 西丸, 英治, 奥田, 保男, 石田, 隆行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本放射線看護学会 30.06.2025
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Summary:病院における効果的・効率的な放射線防護・安全教育のあり方を提案していくために、放射線防護・安全教育を効果的・効率的に推進する要因を明らかにする目的でインタビュー調査を行い質的帰納的に分析した。その結果、病院における効果的・効率的な放射線防護・安全教育を推進する要因として『効率的な教育の運営』と『教育を効果的に行うための工夫』の2つのコアカテゴリが導き出された。『効率的な教育の運営』は【教育を推進する組織文化の存在】【教育担当部門・担当者の組織化】【合理的な教育の実践】【効率的で遺漏のない受講者管理】の4カテゴリで構成され、現実とのバランスを取りながら効率化を図っていた。『教育を効果的に行うための工夫』は、【教育体制工夫】【受講対象者別教育目標の設定】【教育内容・方法の工夫】【教材の工夫】【教育評価の工夫】【フィードバックに基づく再検討】の6カテゴリで構成され丁寧な教育プロセスを踏んでいた。
ISSN:2187-6460
2433-5649
DOI:10.24680/rnsj.24-005