ゼロクロス法におけるシミュレートされた海洋波の統計的検証
本研究では,波別解析法における個別波について,ゼロアップクロス法とゼロダウンクロス法で生じる波高頻度分布の違いを検証した。波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布になるとき,理論的には平均波高と有義波高の比は1.579 となるが,本研究でシミュレートした波に対して理論値とかけ離れた値を示すものがあった。そこで,本研究では波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布に従うという仮定のもと,適合度検定を行った。その結果,ゼロアップクロス法で波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布に従うにも関わらず,ゼロダウンクロス法では異なる結果が複数確認された。...
Saved in:
Published in | 日本水産工学会誌 Vol. 54; no. 3; pp. 173 - 184 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本水産工学会
2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0916-7617 2189-7131 |
DOI | 10.18903/fisheng.54.3_173 |
Cover
Summary: | 本研究では,波別解析法における個別波について,ゼロアップクロス法とゼロダウンクロス法で生じる波高頻度分布の違いを検証した。波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布になるとき,理論的には平均波高と有義波高の比は1.579 となるが,本研究でシミュレートした波に対して理論値とかけ離れた値を示すものがあった。そこで,本研究では波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布に従うという仮定のもと,適合度検定を行った。その結果,ゼロアップクロス法で波高頻度分布がRayleigh 確率密度分布に従うにも関わらず,ゼロダウンクロス法では異なる結果が複数確認された。 |
---|---|
ISSN: | 0916-7617 2189-7131 |
DOI: | 10.18903/fisheng.54.3_173 |