III.冠動脈インターベンションにおける抗血栓療法

冠動脈インターベンション治療後は,ステント血栓症予防のため,アスピリンとP2Y12阻害薬による抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)が必要である.ステントの進化による血栓症の減少,長期DAPTに伴う出血イベント増加から,DAPT期間は短縮の方向にある.高出血リスク患者では1~3カ月の短期DAPT,高血栓リスク患者では3~12カ月のDAPT期間が推奨されており,患者リスクに応じた抗血栓療法が必要である....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 113; no. 2; pp. 204 - 210
Main Authors 野出, 孝一, 夏秋, 政浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.02.2024
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.113.204

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Summary:冠動脈インターベンション治療後は,ステント血栓症予防のため,アスピリンとP2Y12阻害薬による抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)が必要である.ステントの進化による血栓症の減少,長期DAPTに伴う出血イベント増加から,DAPT期間は短縮の方向にある.高出血リスク患者では1~3カ月の短期DAPT,高血栓リスク患者では3~12カ月のDAPT期間が推奨されており,患者リスクに応じた抗血栓療法が必要である.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.113.204