慢性化膿性中耳炎および慢性化膿性中耳炎急性増悪症に対するLomefloxacin (NY-198) 耳用液の臨床第III相比較試験成績

• Published in: 耳鼻と臨床 Vol. 37; no. 1; pp. 78 - 108
• Main Authors: 馬場, 駿吉, 小林, 武弘, 河村, 正三, 市川, 銀一郎, 渡辺, 洋, 板橋, 隆嗣, 石井, 哲夫, 高山, 幹子, 大西, 信治郎, 伊藤, 依子, 宗, 永浩, 坂本, 裕, 山本, 美奈子, 紀太, 康一, 丸尾, 猛, 東内, 朗, 河合, 峯, 森部, 一穂, 本堂, 潤, 木下, 治二, 北垣, 徹, 加藤, 眞二, 北條, 郷明, 瀧本, 勲, 稲福, 繁, 岩田, 重信, 高須, 昭彦, 内藤, 雅夫, 西村, 忠郎, 鈴木, 昭男, 八木澤, 幹夫, 坂倉, 康夫, 鵜飼, 幸太郎, 竹内, 万彦, 中野, 雄一, 高橋, 姿, 佐藤, 弥生, 山下, 公一, 佐藤, 喜一, 安田, 誠夫, 梅田, 良三, 古川, 仭, 瀧口, 哲也, 齋藤, 等, 斎藤, 武久, 松永, 亨, 荻野, 仁, 三好, 敏之, 佐野, 光仁, 岡田, 能理子, 浅井, 英世, 野入, 輝久, 後藤, 和彦, 堀, 哲二, 原田, 康夫, 夜陣, 紘治, 平川, 勝洋, 竹林, 脩文, 酒井, 利忠, 有木, 健, 二宮, 優子, 白根, 誠, 高須賀, 信夫, 茂木, 五郎, 川内, 秀之, 分藤, 準一, 大山, 勝, 島, 哲也, 深水, 浩三, 廣田, 常治, 小川, 和明, 松山, 博文, 森満, 保, 狩野, 秀代, 河野, 浩万, 出口, 浩一, 中島, 光好
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 耳鼻と臨床会 1991
• Subjects: 化膿性中耳炎; 比較試験; 耳用液
• ISSN: 0447-7227; 2185-1034
• DOI: 10.11334/jibi1954.37.1_78

慢性化膿性中耳炎に対するLomefloxacin (NY-198) 耳用液の有効性, 安全性および有用性を客観的に検討するために, Cefmenoxime (CMX) 耳科用を対照にWellcontrolled studyによる比較試験を実施した. 1. 臨床効果は主治医判定および委員会判定とも両群間に有意な差はなかつた. しかしながら, 中等症例の主治医判定においてNY-198群の方が優れる傾向を示した. 2. 細菌学的効果は, P.aeruginosaに対する消失率でNY-198群の方が優れる傾向を示し, グラム陰性菌全体に対しては有意に優れていた. 3. 副作用の発現は, CMX群2例 (2.0%) に認められたが, NY-198群においては全例に認められなかつた. 4. 有用性においてNY-198群の方が優れる傾向を示した. 以上の成績よりNY-198耳用液は慢性化膿性中耳炎に対して, 優れた有効性, 安全性および有用性を有する局所療法剤であると考えられた