Lomefloxacin (NY-198) 耳用液の多施設二重盲検法による臨床第II相試験
慢性化膿性中耳炎および慢性化膿性中耳炎急性増悪症に対するLomefloxacin (NY-198) 耳用液の用量比較試験を, 0。3%と0.5%NY-198耳用液群間で, 二重盲検法により実施した. その結果, 0.3%NY-198耳用液が十分な臨床効果と安全性を示したことから, 0.3%濃度が至適用量と考えられた. 1. 臨床効果の有効率は, 主治医判定で0.3%群82.9%, 0.5%群76.9%, 委員会判定では0.3%群78.0%, 0.5%群65.4%で, いずれも両群間に有意差は認められなかつた. 2. 細菌学的効果は0.3%群91.0%, 0.5%群80.6%の陰性化率で, 0....
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Published in | 耳鼻と臨床 Vol. 37; no. 1; pp. 46 - 77 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
1991
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Subjects | |
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Summary: | 慢性化膿性中耳炎および慢性化膿性中耳炎急性増悪症に対するLomefloxacin (NY-198) 耳用液の用量比較試験を, 0。3%と0.5%NY-198耳用液群間で, 二重盲検法により実施した. その結果, 0.3%NY-198耳用液が十分な臨床効果と安全性を示したことから, 0.3%濃度が至適用量と考えられた. 1. 臨床効果の有効率は, 主治医判定で0.3%群82.9%, 0.5%群76.9%, 委員会判定では0.3%群78.0%, 0.5%群65.4%で, いずれも両群間に有意差は認められなかつた. 2. 細菌学的効果は0.3%群91.0%, 0.5%群80.6%の陰性化率で, 0.3%群の方が有意に優れていた. 3. 安全性については, 両群において副作用は認められず, 聴力検査においても異常は認められなかつた. |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.37.1_46 |