Bispectral index(BIS)モニターの電極により術後紅斑性病変を生じた1症例

われわれは術中用いたBispectral index(BIS)モニターの電極により術後紅斑性病変を生じた症例を経験した.この皮膚病変に対しステロイドの塗布を行ったところ術後8日目で消失し,その後再発は見られなかった.紅斑の形態,臨床経過より刺激性接触皮膚炎であると考えられた.麻酔科医にとってBISモニターは麻酔深度を把握する上で重要なモニターであり,今後さらに使用頻度が増加すると思われるが,BISモニターの電極が皮膚病変の原因になりうることを念頭に置くべきである....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 1; pp. 064 - 067
Main Authors 宮田, 美智子, 永田, 博文, 相澤, 純, 脇本, 将寛, 鈴木, 健二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2012
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Summary:われわれは術中用いたBispectral index(BIS)モニターの電極により術後紅斑性病変を生じた症例を経験した.この皮膚病変に対しステロイドの塗布を行ったところ術後8日目で消失し,その後再発は見られなかった.紅斑の形態,臨床経過より刺激性接触皮膚炎であると考えられた.麻酔科医にとってBISモニターは麻酔深度を把握する上で重要なモニターであり,今後さらに使用頻度が増加すると思われるが,BISモニターの電極が皮膚病変の原因になりうることを念頭に置くべきである.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.32.064