重症心身障害児施設に入所中の児童に対するパーソナルコンピュータを用いた交信行動獲得のこころみ

重度の運動機能障害,知能障害と発声構音器官に麻痺がみられる児童に対して,パーソナルコンピュータを用いて交信行動の成立をめざした.これを用いるにあたっては,まず,対象児童の自成信号を読み取ることに努め, じょじょに象徴信号を用いる交信行動への移行を促した. 続いて,仮名文字カードヘの指さし,さらには,この指さしを用いてパーソナルコンピュータの導入をはかった.その結果,パーソナルコンピュータを用いるにあたっては, あらかじめ他の構成信号を用いる交信が成立していること,構成原則の異なる信号間の変換が可能になっていることが必要であることが明らかになった....

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Published in日本教育工学雑誌 Vol. 11; no. 1; pp. 1 - 13
Main Authors 宮川, 祐一, 松木, 健一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 20.04.1987
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ISSN0385-5236
2432-6038
DOI10.15077/jmet.11.1_1

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Summary:重度の運動機能障害,知能障害と発声構音器官に麻痺がみられる児童に対して,パーソナルコンピュータを用いて交信行動の成立をめざした.これを用いるにあたっては,まず,対象児童の自成信号を読み取ることに努め, じょじょに象徴信号を用いる交信行動への移行を促した. 続いて,仮名文字カードヘの指さし,さらには,この指さしを用いてパーソナルコンピュータの導入をはかった.その結果,パーソナルコンピュータを用いるにあたっては, あらかじめ他の構成信号を用いる交信が成立していること,構成原則の異なる信号間の変換が可能になっていることが必要であることが明らかになった.
ISSN:0385-5236
2432-6038
DOI:10.15077/jmet.11.1_1