III.Diabetic nephropathyとdiabetic kidney disease(腎臓)
糖尿病性腎症は,糖尿病の合併症の1つとして重要である.しかし近年,糖尿病管理の進歩や患者の高齢化,脂質異常,高血圧ならびに動脈硬化等の併存治療が長期化する症例が増加している背景もあり,古典的(典型的)な経過を示さない症例も増えてきている.そのような背景をもとに“糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)”の疾患概念が提唱・使用されるようになっている.しかし,旧来の糖尿病性腎症(diabetic nephropathy)との異同や用語の使い分けについては,未だに明確でない.本稿では,糖尿病性腎症の病態・診断及びDKDの概念について概説する....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 108; no. 4; pp. 681 - 687 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.04.2019
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.108.681 |
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Summary: | 糖尿病性腎症は,糖尿病の合併症の1つとして重要である.しかし近年,糖尿病管理の進歩や患者の高齢化,脂質異常,高血圧ならびに動脈硬化等の併存治療が長期化する症例が増加している背景もあり,古典的(典型的)な経過を示さない症例も増えてきている.そのような背景をもとに“糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)”の疾患概念が提唱・使用されるようになっている.しかし,旧来の糖尿病性腎症(diabetic nephropathy)との異同や用語の使い分けについては,未だに明確でない.本稿では,糖尿病性腎症の病態・診断及びDKDの概念について概説する. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.108.681 |