医系学生の先天異常・出生前診断に対する意識調査 医学倫理教育への示唆

医系学生に対する遺伝医学教育において, ビデオ教材「生命倫理を考える-終わりのない8編の物語: National Film Board of Canada」より, 胎児診断された二分脊椎症例をめぐるビデオを視聴し, 出生前診断に対する意識調査を行った. 医学科女子学生は男子学生に比べ障害を受容する姿勢が有意に高く, 出産についても前向きな理由が多く認められた. 保健師学生も女子医学生と同様の傾向を示し, 助産師学生は一層受容的な傾向を示した. これらの調査結果は遺伝医学教育, 生命倫理教育のありかたを考える上での基礎資料となると考えられる....

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Published in医学教育 Vol. 36; no. 1; pp. 39 - 43
Main Authors 鈴木, 康之, 加藤, 智美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.02.2005
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.36.39

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Summary:医系学生に対する遺伝医学教育において, ビデオ教材「生命倫理を考える-終わりのない8編の物語: National Film Board of Canada」より, 胎児診断された二分脊椎症例をめぐるビデオを視聴し, 出生前診断に対する意識調査を行った. 医学科女子学生は男子学生に比べ障害を受容する姿勢が有意に高く, 出産についても前向きな理由が多く認められた. 保健師学生も女子医学生と同様の傾向を示し, 助産師学生は一層受容的な傾向を示した. これらの調査結果は遺伝医学教育, 生命倫理教育のありかたを考える上での基礎資料となると考えられる.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.36.39