コンクリート中におけるAl-Mg合金溶射鉄筋の耐食性と付着特性に関する検討

Al-Mg合金溶射を施した鉄筋のコンクリート用補強材としての適用可能性を明らかにするため、Al-Mg合金溶射鉄筋のコンクリート中における耐食性とともに、コンクリートとの付着特性について実験的検討を行った。その結果、Al-Mg合金溶射鉄筋のコンクリート中での耐食性は封孔剤の種類や塗布量に依存し、耐アルカリ性を有するエポキシ樹脂系封孔剤を所定量塗布することで高濃度の塩分環境下においても良好な耐食性が得られることを確認した。また、鉄筋の引抜き試験より同エポキシ樹脂系封孔剤を施したAl-Mg合金溶射鉄筋はコンクリートと良好な付着性を有することを確認した。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 73; no. 1; pp. 272 - 278
Main Authors 井上, 真澄, 崔, 希燮, 広野, 邦彦, 杦本, 正信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2020
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Summary:Al-Mg合金溶射を施した鉄筋のコンクリート用補強材としての適用可能性を明らかにするため、Al-Mg合金溶射鉄筋のコンクリート中における耐食性とともに、コンクリートとの付着特性について実験的検討を行った。その結果、Al-Mg合金溶射鉄筋のコンクリート中での耐食性は封孔剤の種類や塗布量に依存し、耐アルカリ性を有するエポキシ樹脂系封孔剤を所定量塗布することで高濃度の塩分環境下においても良好な耐食性が得られることを確認した。また、鉄筋の引抜き試験より同エポキシ樹脂系封孔剤を施したAl-Mg合金溶射鉄筋はコンクリートと良好な付着性を有することを確認した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.73.272